Q. ITPの規制の影響を受けますか？

A. 影響を受ける部分がございますので、以下詳細をご確認ください

ITP（Intelligent Tracking Prevention）は、Apple社がSafariブラウザで導入したプライバシー保護機能です。

インターネットの普及とともにトラッキング技術によって、ユーザーのオンライン行動が追跡され、個人情報が収集されることが問題視されたことにより、2017年にITPを導入した背景があります。

ユーザー側はITPによりWebサイトや企業によるユーザーの追跡やデータ収集を制限されるので、よりプライバシーが保護されたオンライン体験を享受することができます。

ITPの影響を受けることで、一部のWebサイトや広告主はデータ収集や効果測定の制約を受けることになります。

ITPの対象

Safariブラウザ13以降を利用しているユーザー全て

ITPの影響は、WEB接客において以下のような影響がございます。

ITPは、localStorageとサードパーティCookieの有効期限を短くするなど、トラッキングに使用される情報の利用を制限します。
これにより、ユーザーの行動や訪問履歴を正確に追跡できなくなります。

Flipdeskでは、訪問履歴の記録のためユニークなユーザーIDを訪問者1人1人に発行しており、これを訪問者が利用しているブラウザのlocalStorageに保存しています。

Safariブラウザは、ITPの制限によりlocalStorageの有効期限が7日間のため、8日目に訪れると新規の訪問者として新しくユーザーIDが付与られます。

ただし、7日以内に訪れるとその日から7日間と再度有効期限が伸びるため、7日間以内の再訪問をしてもらうための施策や流入の対策でカバーすることが可能です。

Flipdeskでは、Cookieをターゲティング条件に使用することが可能ですが、Cookieの保存期限が24時間のため、Safariブラウザの訪問者に対しては機能が制限される可能性があります。

※Cookie条件のマニュアルはこちら

ITPにより、Safariブラウザではリファラー情報の制約があります。
※リファラー情報は、どのウェブサイトから訪れたかを示す情報です。

Flipdeskではリファラー情報をターゲティング条件に使用することが可能ですが、ITPによってリファラー情報がトップレベルドメインまでに制限され、サブドメインまでの情報が欠落する可能性があります。

※リファラー条件のマニュアルはこちら

ITPによってlocalStorageの有効期限の制限がされるため、ユーザーを正確に認識することが難しくなります。

localStorageを使用しない（ITPの影響を受けない）機能として、会員情報連携（オプション）がおすすめです。

会員情報連携はlocalStorageのユーザーIDを使用せず、HTMLソース上に吐き出されるサイト固有の会員ID・会員情報を使用します。

localStorageの有効期限に影響されず、7日間という制限から解放されます。

会員情報連携はオプション機能となりますので、ご質問やご相談はサポートセンターまたは営業担当までご連絡ください。